ライバーとインボイス制度、どうすればいい?わかりやすく解説!

最近よく耳にする『インボイス制度』という言葉。学生さんや主婦の方で、これからライブ配信を始めたい、あるいはすでに活動しているという場合、「自分に関係あるの?」「損をしたくない!」と不安になりますよね。

この記事では、難しい専門用語を避け、ライバーにとってのインボイス制度について、メリット・デメリット、そして『どうすべきか』の判断基準を解説します。

そもそも『インボイス事業者』ってなに?

簡単に言うと、「国に認められた、消費税の取り扱いができるお店(人)」として登録することです。

私たちがコンビニでお買い物をすると、レシートに「消費税10%」と書いてありますよね。ライバーも同じで、アプリや事務所から報酬をもらう時、実はその報酬の中に『消費税』が含まれていることがあります。

インボイス事業者になると、「私はちゃんと国に登録しているので、私に払った報酬に含まれる消費税は、事務所側の税金計算で引いていいですよ」という証明(適格請求書)を出せるようになります。

登録しなくてもいいの?必須なの?

結論から言うと、基本的には

『任意(自分で決めていい)』

です。

法律で「全員絶対に登録しなさい!」と決まっているわけではありません。

特に、趣味の範囲でお小遣い程度に楽しんでいる場合は、登録しなくても大きな問題にならないことが多いです。

ただし、以下の場合は『必須』あるいは『ほぼ必須』になります。

1000万円越え

2年前の売上(課税売上高)が1,000万円を超えている人は、 法律上、自動的に消費税を納める義務が発生するため、インボイス登録をした方がスムーズです。

※売上とは、ライバーとしての報酬であり、正社員やアルバイトなどは含めません。

事務所の指定

所属する事務所の方針で必須と言われた人: 事務所との契約条件になっている場合は、登録しないと契約できなかったり、報酬が下がったりすることがあります。

迷っている人はどう決める?

「年収1,000万円も稼いでないし、稼ぐ見込みもないけど、登録した方がいいのかな?」

と迷う方も多いはず。

判断の目安は『月収の金額』と言われており、月30万円〜50万円をコンスタントに稼げるようになった場合、後述する『消費税の還付』というメリットがありますし、事務所によっては報酬カットの影響が大きくなります。

みんなはどうしてる?

ライバーや副業で年1000万円を稼げるのは、よほどの金額なので、登録していない人がほとんどです。

無理に登録を強制してくる人は事務所はご注意ください。

登録するメリットとデメリット

ここが一番のポイントです。

メリット

✅報酬が減らされない: インボイス未登録だと、事務所やアプリ運営側が「代わりに消費税を払わないといけない」ため、その分あなたの報酬を下げることがあります。登録していれば、本来の報酬を満額受け取れます。

✅海外アプリなどで『お得』になる可能性: TikTokやBIGO LIVEなどの海外アプリの場合、経費の使い方によっては『消費税が戻ってくる(還付される)』ことがあります。

デメリット

✅確定申告の手間が増える: これが一番のハードルです。これまでの『所得税』の申告に加えて、『消費税』の申告も必要になります。

✅ 稼げるようになれば、どのみち確定申告は必須です。また、現在は『2割特例』という制度があり、簡単な計算(売上の消費税の2割を納めるだけ)で済むようになっています。

配信アプリによる違い

実は、使っている配信アプリによっても影響が変わります。

国内アプリ

Pococha、ふわっちなど、日本の企業が運営している場合です。

日本の会社が運営しているアプリです。

公式サイトのヘルプにも記載がありますが、インボイス登録しているかどうかで、報酬の支払われ方や税金の処理が変わることがあります。

インボイスに未登録だと、実質的な手取りが減るケースも多いため注意が必要です。

※ポコチャの場合→ポコチャのインボイス制度の対応

※ふわっちの場合→ふわっちのインボイス制度への対応について

海外アプリ

TikTok LIVE、BIGO LIVEなど、海外の企業が運営している場合です。

運営元が海外にある場合、少し特殊です。海外企業との取引は『輸出免税』といって、日本の消費税がかからない(0%)扱いになることがあります。

ここがポイント! あなたが配信のために買ったPCやマイク、衣装代などには、日本のお店で消費税を払っていますよね?

インボイス事業者になって適切な申告をすると、

「売上でもらった消費税(0円)」−「経費で払った消費税」=「マイナス」

となり、払いすぎた消費税が税務署から戻ってくるケースがあります。

ライバー事務所による違い

事務所に所属している場合、事務所の方針が大きく関わります。

なぜ事務所によって対応が違うの? 事務所は、あなたに払った報酬にかかる消費税を、事務所自身の税務申告で差し引きたいと考えています。

あなたが未登録だと、事務所はこの差し引きができず、事務所の税金負担が増えてしまうのです。

そのため、未登録のライバーに対して「税金の負担が増える分、報酬を下げます」という対応をする事務所もあります。

インボイス未登録を理由に、消費税分以上に極端に報酬を引く事務所はよくありません。

事務所からの天引きが大きすぎる場合、フリーライバーの場合の報酬と比較することが大切です。

収入保証があるライバー事務所の『時給deライブ』などは、高額報酬でインボイスの有無にかかわらずメリットを出しやすい仕組みになっています。

2026年の変化

2026年は大きな変化の年!

これまで国は、ライバー事務所側の負担を和らげるために「インボイス未登録のライバーへの支払いでも、80%分は税金から引いていいよ」という経過措置をとっていました。

しかし、2026年10月からはこの控除率が『50%』に減ってしまいます。

事務所側の税負担が増えるため、これまで「登録しなくていいよ」と言っていた事務所も方針転換する可能性が高いです。

今年は、まさに決断のタイミングと言えます。

この10月前後の変更を見てから決めるのも手なので、まだ年収1000万円が微妙なラインの人は、2027年以降の検討も良いでしょう。

インボイス登録のやり方

難しそうに見えますが、今はスマホだけで完結します。

『e-Tax(イータックス)』のスマホ版を利用するのが一番簡単です。

マイナンバーカードを用意します。

画面の案内に従って「適格請求書発行事業者の登録申請」を行います。

これだけで登録完了です。わざわざ税務署に行く必要はありません。

まとめ


お小遣い稼ぎなら無理に登録しなくてもOK。

月に数万円以上稼ぐなら、登録しないと損をする可能性が高い。

海外アプリや『時給deライブ』のような事務所を使うなら、登録のメリットが大きい。

2026年10月の制度変更に向けて、今から準備しておくと安心。

自分の今の稼ぎや、所属している場所のルールを確認することから始めてみましょう!