ライブ配信で収益が出てくると、避けて通れないのが「確定申告」です。
「難しそう」「損をしたくない」という初心者や学生さんに向けて、やるべきことをシンプルにまとめました。
確定申告とは
確定申告とは、1月1日から12月31日までの1年間の「利益」を計算して、国に税金を納める手続きのことです。
「ただ税金を払うだけで損をするのでは?」と思われがちですが、実はライバーにとって大きなメリットがあります。それは「払いすぎた税金が返ってくる(還付)」可能性があることです。
もし、報酬からすでに税金(源泉所得税)が引かれている場合、確定申告で「経費」を正しく報告すれば、「税金を払いすぎているので返してください」と国に請求でき、自分の口座にお金が戻ってきます。これを知っているだけで、準備のやる気も変わりますよね!
ライバーの4つの基本
ライバーの確定申告で知っておきたい4つの基本をご紹介いたします。
所得がいくらを超えたら必要?
1年間の「所得(売上から経費を引いた残り)」が以下のラインを超えたら、翌年の2月〜3月に申告が必要です。
・副業・学生ライバー: 年間で20万円を超えたら
・専業ライバー: 年間で48万円を超えたら
「支払調書」や「年末調整」はないのが普通
アルバイトなら「源泉徴収票」がもらえますが、ライバーは個人事業主扱いです。プラットフォームから支払いの証明書(支払調書)が届くことはほぼありませんし、誰かが計算を代行してくれる「年末調整」もありません。
自分で行うのが普通
確定申告は、あくまでご自身の収入の申告となるため、ライバー事務所やアプリ会社は代行ができません。
確定申告は非常に手間とコストがかかるため、時給deライブのように、ボーナス還元が多い会社は特にこういったサービスは対象外になりやすいです。
ただ、普段からマネジメント料が引かれている事務所で、なおかつ成績の良いライバー様は、ライバーさんから利益を取っていいるため、事務所に一度お願いする価値があるかもしれません。
海外報酬は特殊
TikTokやBIGO LIVEなどの海外アプリを使っている場合、報酬が「ドル」で表示されることが多いです。
日本円に直して計算する: 報酬が発生した日、あるいは銀行に着金した日のレートで「円」に換算して計算する必要があります。
為替差益に注意: ドルで持っていて、引き出す時に円安になって利益が出た場合、その分も収入としてカウントする必要があります。少しややこしいので、管理画面の履歴をこまめに保存しておきましょう。
準備
自分で申告するなら、まずは「証拠」を集めることからスタートです。
報酬の明細を集める
支払調書がないため、売り上げとなる報酬の明細を集めましょう。
ライバー事務所からの振込みの明細や、管理画面の収益履歴を1月〜12月分まで全てスクリーンショットで保存するか、銀行口座の入金記録を用意しましょう。これが「売上の証拠」になります。
経費をかき集める
ライブ配信のために使ったお金は「経費」として利益から差し引けます。
ライバーの場合は、機材・演出として、マイク・ライト・衣装・企画の小道具・ゲーム代などが対象になるため、レシートや領収書を集めましょう。
通信費などももちろん経費にできるため、ネット代や、配信に使っているスマホ代の一部 これらがわかるレシートや領収書、ネットショップの購入履歴をまとめて保管しておきましょう。
提出の方法
自分でソフトを使う場合
「freee(フリー)」や「マネーフォワード」などの会計ソフトを使って、自分で書類を作成し、ネット(e-Tax)や郵送で提出する方法です。
メリット: 無料プランや1ヶ月お試し期間を活用すれば、コストを最小限に抑えられます。スマホでレシートを撮るだけで入力できるので、初心者でもゲーム感覚で進められます。
デメリット: 最初の設定や、どの経費が認められるか自分で調べる手間がかかります。
補足: 迷ったら「税務署の無料相談コーナー」へ!2月〜3月ならプロがマンツーマンで書き方を教えてくれます。これが最も確実で安上がりな方法です。
税理士に頼む場合
全ての資料を税理士さんに渡し、代わりに書類を作って提出してもらう方法です。
メリット: 正確で安心な上に、配信に専念できます。 難しい海外報酬の計算や節税のアドバイスももらえるので、結果的に払う税金が安くなることもあります。
デメリット: 数万円〜の費用(報酬)が発生します。
補足: 収益が年間で数百万円を超え、自分で管理するのが難しくなってきたら検討どきです。
開業届
来年からのライバーのステップアップとして、さらに報酬アップや節税したいなら「開業届」がおすすめです。
「これからもライバーとして本格的に頑張るぞ!」と思ったら、税務署に「開業届」を出して、「青色申告」にチャレンジするのがおすすめです。
なぜおトクなの?: 最大65万円の「特別控除」が受けられます。つまり、利益からさらに65万円を差し引いた金額で税金を計算してくれるので、納める税金がグッと安くなるんです。
今はまだ必要ないかもしれませんが、「ライバーを仕事にする」と決めた時のための、おトクな節税方法として覚えておいてくださいね。
開業届
確定申告は、ライバーとしてしっかり活動できている証です。 まずは「明細を保存する」「レシートを取っておく」という準備から。払いすぎた税金を取り戻すチャンスでもあるので、早めに準備を始めてみてくださいね!